頑固なテニス肘はこうやって治す!

整体

今日のブログは、椅子や何かを持ち上げようとしたり雑巾を絞ったりする時に肘の外側に痛みが走る、いわゆるテニス肘と呼ばれる症状のセルフケアについてのお話です。

 

ギックリ腰の正式名称が「急性腰痛症」というのと同様、テニス肘の正式な呼び方は「上腕骨外側上顆炎」といい、直訳すると「肘に近い上腕の親指側の端にくっついている筋肉の損傷〜炎症である」となります。専門用語って敷居が高いですがいったん覚えてしまうと共通言語としてとても便利でわかりやすい。これは医学用語でも同じです。

で、この「上腕骨外側上顆炎」、ここではテニス肘で通しますが、テニスという種目をしている時に多発するのでテニス肘と呼ばれているのですが、別にテニスをしていなくても余裕でなります、というか多くの人がさしたる原因がなくテニス肘を発症します。

 

この場所についている筋肉は手首を反り返す筋肉群がまとまってついているので、テニスではバックハンドでボールを打ち返す時に痛める。しかし特に何も手首をそらす仕事をしていないのに同じ部位に同じ症状が起きるって不思議ですよね。

例えば手の甲を上にして物を持ち上げる動作を日常で繰り替えすと外側上顆部分の筋膜に微細なマイクロクラッック(ひびわれ)が入り続ける。このマイクロクラック(ひびわれ)がある程度以上になるとその部位に炎症を生じてしまう。筋肉を例えると、薄い膜で覆われているカニ蒲鉾の様なものをイメージするとわかりやすいかな。若い時にはカニ蒲鉾を覆っている薄い膜が柔らかく弾力があり日常生活でひび割れが生じることなどほぼほぼ無いんだけど、中年期以降はお肌にしわがよるのと同じで目には見えないけど筋肉を包む薄い膜=筋膜も弾力を失い、ちょうど古い輪ゴムみたいな感じになっちゃう、悲しいけど。その様な状態では日々の何気ないことの繰り返しが炎症発症のリスクとなる。個人差もあるし、他にも要因があると思うけどまぁこんな感じでテニス肘は引き起こされる。

 

テニス肘かどうかの簡単な見極めは、反り返る手首に抵抗を加えて痛みがあれば陽性となる。

 

その場合にははどうしたらいいかというとまず安静。この場合の安静というのは手首を反り返す動作を控えることをいいます。そして下の写真の様なストレッチ。手首を曲げたり伸ばしたりしながら前腕の筋肉をゆっくりと十分に伸ばす動作を繰り返す。

これでもかんばしくない時には筋肉の連動に目を向けてみる。

手首を反り返す筋肉は上の写真の様に三角筋〜僧帽筋〜その深層筋の肩甲挙筋などに繋がりがあるし、棘下筋、小円筋、棘上筋に関連がある。わかりやすくいうと肩甲骨の間の後ろや背中の筋肉から肩の筋肉をストレッチポールなどを使って弛めてあげてから、手首のストレッチをするととても効果がある!ということです。

 

セルフケアを行うには最低でもストレッチポールや筋膜リリースボールなどを手元に置いておくととても便利ですからamazonで手に入れてくださいね。

 

それでは今日のブログのまとめです。

 

『頑固なテニス肘は背中と肩の筋肉から緩めてから手首を弛めるとすっきりと治る。痛みのある部位に囚われるな!』

 

以上です。

 

次の整体ブログは偏頭痛についてです。

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