今日は親指の付け根に痛みが出る「ドゲルバン症候群」についてのお話です。
ドゲルバン症候群とは、親指の付け根が痛くなる腱鞘炎の名称です。
痛みを起こす人は育児中のママ、更年期の女性、別名「洗濯婦のねんざ」という呼称(^^;;;があるように主婦層が多い。また手をよく使う職業の人、スポーツをやる人にも起こります。
痛みが起こる原因は、しぼる動作を繰り返し行った時、育児中のママが肘を伸ばして手首だけで何度も赤ちゃんを持ち上げる動作を繰り返す、などで痛みが出ることが多いです。
痛みが出る場所は、手首の親指の付け根にある部位で、短母指伸筋⓵と長母指伸筋②が腱鞘③の中を負荷をかけながら何度も通ることで腱鞘③部位に炎症が生じて、肥厚し、腫れて、イタタタタってなります。
いちど痛みが生じるとなかなか治りません。なぜなら日常生活で親指はとても多用するからです。
例えて言うと、歯が腫れた状態で何度も何度も噛み続けていれば腫れがひどくなることはあるけど治らない、と言うのをイメージするとやかりやすいかもしれません。
少しでも早く治そうと思うのなら親指を使わないことです。
でもそれは難しい。繰り返し何度も使うのが親指の特徴だからです。
ではどうするか?対処法をセルフケア、整形外科に通う、それでダメなら整体療法!という3段論法で述べてみます。
まず自分でできるセルフケアから。
・amazonで親指部分にプレートの入っているサポーターを買う
・健側の手で前腕を気持ちよくマッサージする
・包み込むように親指を小指方向に向けてストレッチする
・肩、肘のストレッチをする
上記を行いながらできるだけ親指に楽をさせてあげると……少しはいいかな。
それでも楽にならなかったら整形外科に行く。
いくつかの検査の結果、親指部位の腱鞘炎、あるいは翅指、あるいはドゲルバン症候群ですね、と言う診断が下される。
・消炎鎮痛剤の処方
・ヒアルロン酸、あるいはステロイドの注射をされる
・理学療法的な処置
・重度であれば切開する場合もある
これで楽になればいいです。
しかし楽にならなかったり再発した場合には整体療法がおすすめ。
整体では次のような感じでドゲルバン症候群に対応しています。
・親指に流れる神経に沿って頸椎部、胸郭〜肩甲骨部、肘から前腕部の関節の動きの改善と筋肉群を緩めていきます
・親指に関係するはんしゃく、ツボの操作をしていきます
・手首にある8個の小さな骨のうちの親指側にある大菱形骨、舟状骨の負担を取り除き(手関節の矯正)、MP関節〜CM関節の矯正を行う
・小胸筋、Th3/4Sの矯正という身体均整法の手技を用いる
このような理学療法にもなく、接骨院にもなく、もちろん指圧やマッサージにもない整体法オリジナルの手技を用いて施術を行います。
ドゲルバン症候群のような反復性、習慣性の痛みはあまりスッキリを治らないとされていますが、全身に散らばる矯正点を整えることでかなりの確率でお役に立てています。
またドゲルバン症候群は昔のHPの4.000PVオーバーのこちらのブログもご覧ください ↓
http://i-naturopathy.com/blog/pelvis/5376.html
それでは今日のブログのまとめです。
『親指をできるだけ使わない創意工夫をしなさい。それでも痛ければ整体に来なさい!』
以上です。
次の整体ブログは「手根管症候群」です。