体調や肌の調子だけでなく誰が好き嫌いまであなたの個性は共存している常在菌が決めている

健康

「マイクロバイオーム」という言葉を聞いたことがありますか?体にいいとか悪いとか、いろいろ聞くことがあると思いますが、「マイクロバイオーム」とは、私たちと共存している細菌、真菌、ウィルスなど微生物群の総称のことです。

今日のお話はこの私たちの体に無くてはならない微生物たちが私たちの体調や免疫力、精神衛生や意思決定などにも大きな役割を持っているんですよ!というお話です。

私たちの体と共存している細菌といえば腸内細菌が有名です。毎朝ヨーグルト食べている人も多いと思います。今いろいろな会社が機能性ヨーグルトを発売しています。それぞれ会社で保有〜培養する菌群が異なるので、自分のお腹とマッチングの良いヨーグルトを見つけることができると体調が良くなります。どこかの会社のヨーグルトが免疫系を強化して風邪ひかなくなるって、薬事法に抵触しない程度の宣伝をしていた記憶がありますが、腸内細菌叢が整うと免疫系は強化されます。よって風邪の予防ばかりでは無くインフルやコロナの予防にも一役買ってくれるという訳です、免疫が高まるということは。

この腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、どっちつかずの日和見菌の大きく3枠に分けられており、普段はぼーっと過ごしている日和見菌が体が弱ったり寝不足だったりストレスフルだったり良くないものばかり食べていると一気に悪玉菌に加勢して腸内環境が崩れて体調を崩します。結果、免疫力は低下するばかりではなくその影響はメンタルの不調にまで及びます。

ではどのように悪玉菌が優勢になったかの判断ですがとても簡単です。それは「便が臭くなる」ことですぐにわかります。善玉菌が優勢の時は黄茶系でちょっと酸っぱいような(乳酸菌の匂いです)感じで含水量もちょうど良くすっこし熟れたバナナのような感じでスルッと排泄されます。

このような良質の便を目指すのであればヨーグルトや整腸剤だけでは不完全です。便の状態を改善していくもう一つ重要なアイテムが「食物性繊維」です。この吸収されることはない食物性繊維ですが善玉菌の餌になることで腸内環境をより良い状態へと改善してくれます。食物繊維なら野菜と思うかもしれませんが、含有量率から見ると全粒穀物の方がはるかに多い。パスタやパンも全粒粉ものに。お米なら玄米かもち麦入りの雑穀米。1番のおすすめはスーパーバーリーマックスというスーパー大麦です。これは玄米やもち麦を遥かに上回る食物繊維含有量を誇っています。

 

また腸ばかりではなく、数は腸とは比較になりませんが胃にも重要なマイクロバイオームは存在している場合があります。それはほぼ全ての胃がんの原因となる細菌「ピロリ菌」です。ピロリ菌は必ず駆除しなくてはいけない細菌です。最近の胃がんの研究はピロリ以外ではどのような機序で癌が発生するのか?くらいダイレクトな胃がん発症菌ですピロリ。これも面白くて、欧米のピロリ菌と日本というか東アジアだったかな?のピロリでは異なるようで欧米のピロリの胃がん発生率はあまり高くないらしいのですが本当でしょうか。このピロリ菌は井戸水や親からの感染で幼少期に胃内に住み着くらしいのですが、成人以降は例えピロリが入ってきても定着せずにスルーするらしい。きっと免疫がまだ未完成の時期に入るのがいけないんでしょう。もし胃弱だったり、胃に問題をよく起こしているようなら一度検査することをお勧めします。胃がんは防げる、ピロリさえいなければ!2週間くらい抗生物質を飲むことになると思うけど、これは飲んだ方がいいですね。

この抗生物質が今日の体内外に共存しているマイクロバイオームの多様性を損なう原因デアル!というのがテーマとしてブログを書いているのですが、ピロリは例外かな。とにかく抗生物質をガンガン飲んででもピロリ菌は退治したほうがいい。でも抗生物質がね実はヤバイんですよ。共生しているマイクロバイオームは多様性があればあるほど生命体として強固に生きていくことができる。よって何かといえば抗生物質を飲増され続けた子供やキレイに育った子供、除菌や殺菌、あまり泥んこにならないで育つと菌群が少ない。子供が半年くらいだったですか?ある一時期なんでも口にするじゃないですか?あれって腸内のバクテリアを増やす行為なの知ってましたか?だから化学物質系とか重金属などやヤバイものは口にしたらダメだけど土とか虫とかお花とか葉っぱなんか食べちゃってもいいんと思うんです。できれば子供の時に抗生物質なんか一度も飲ませないで育てることができればそれがベストですよね。

 

共生しているマイクロバイオームってほんとに沢山あって、僕たちの細胞って約37兆個くらいあるのに対して体内外にいる細菌群は100兆個もいるのってヤバくないですか?隣の人とのDNAの違いって99%以上同じでほぼ差が無い状態なのに対して隣の人と同じ菌群所有率は10%も有していないそうです。その人の体臭や消化吸収能力、病気に対する抵抗性、体質、肥満や痩せ、蚊に刺されやすいか否か、他人の好き嫌い、などなど自分の性格や趣味、嗜好など本来自分の個性だと思っていたほどんどが実は自分と共生しているマイクロバイオームの仕業というかマイクロバイオームが作り出す結果らしいのですよ。ビックリしませんか!

 

菌群すごい!

 

いまコロナ禍でアルコール洗浄が盛んに行われていますがこれは痛し痒しです。

 

僕たちはお腹の中にいる時は無菌状態で大きくなって、生まれてくる時に産道通過時に初めて母親の菌に触れてそれが体表と腸内で第一次感染菌として培養されていきます。膣は体内で一番乳酸菌在中率が高いって知っていましたか?だから帝王切開で生まれた場合はどうなるのか?ここが知りたくていろいろなお医者さんに聞いてきましたけど誰もあまり知りらないというか問題視すらしていない。これって病気ではないから医学の範疇ではないのかもしれません。

ロブ・ナイトというマイクロバイオーム研究のパイオニアの出演しているTEDで、彼は奥さんの出産が緊急帝王切開となり生まれてきた赤ちゃんの口に膣の分泌液を夫婦で舐めさせたそうですが、ブラジルなど帝王切開の子供が多数を占める場合にはどうなんでしょう。肥満や生活習慣病発症のリスクが高いとか、もっとヤバイ自己免疫疾患の発症率が高いとか、いろいろ言われているんですこのマイクロバイオーム関連。これからメチャクチャ発展していく分野だと思います。

 

あんなこんなで取り止めもないことグダグダ書いてますが、では自分のマイクロバイオームをよりいい状態に、善良な菌群が住みやすい環境を整えるにはどうしたらいいのか?まずはボディシャンプーや過度の洗髪は控える。体表の常在菌を必要以上に駆逐しないこと。そして食事関連で言えば自分の表在菌を培養する行為、すなわち手前味噌、これは手でこねる味噌作りが表在菌を発酵させて味噌を作るのですから最高です。同じ原理で糠漬け。毎日自分の表在菌を培養する行為。冒頭で機能性ヨーグルトのことを書きましたが自分の表在菌を培養した味噌を水に溶かして一晩常温で放置して「味噌水」を作り飲む。あくまでも自分か家族(母親)の作ったお味噌限定!市販品はNGです。この手前味噌は良質な乳酸菌量が半端ないそうです。

 

いくら書いても尽きないしもっと書いたいことてんこ盛りですがこの辺で今日のブログのまとめです。

 

『風邪くらいで抗生物質などは決して飲まないこと。私たちは一人で生きているのでは無い。体表及び腸内の細菌群の多様性を大切にしなさい。』

 

以上です。

 

次の健康ブログは何を書きましょうか?続きかなw

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