変な体操・・

健康

世の中確実に高齢者が増えてきていると思います。

青山や原宿などを歩いていてもあまり実感は湧きませんが、都市部から少し離れた住宅地、そこから郊外へ行けばいくほど街を歩いている人や買い物をしている人のほとんどがあまり若くはない人で占められていると感じます。

そこには巷で言われている経済の二極化のみならず健康面においても確固たる二極化が存在している、と私は考えています。

今日のブログは高齢者の中での健康強者についての共通点についてのお話です。

私のクライアントさんの最多年齢層は40〜50代が占めています。その次に60代、70代と続きます。

本当にありがたいことなのですが、来院歴が20年を超える方が多数いらっしゃいますので、その方の年齢が現在80歳でも初回時には60代、50代に初回時来院されても現在は70代、というふうにたくさんの方の年代におけるお体の変異と生物学的な勢いの推移などのデーターのストックが半端でない!これは僕の仕事上の揺るぎない財産だと実にありがたく思っています。

その中でとてもお元気な群に属している方々には共通した行為、習慣などがいくつかあるのですが、今日はその中で体を動かす「体操」にフォーカスを絞ってのお話しです。

高齢になってもお元気な方は、ほぼみなさん独自の体操をされています。ご自分の経験値から開発されたもの、どこかで習ったものをご自分にやりやすいようにカスタマイズされてもはや原型を留めていないもの、など色々あると思うのですが、「やって見せてください!」とお願いして見せていただくと「へぇ〜〜っ」って感動まではいきませんが実に理にかなった納得できる「変な体操」を皆さんされています。この70代、80代にとてもお元気に過ごされている方が実際に毎朝おやりになっていると言う実績のある「変な体操」をいくつかご紹介します。

 

○お元気な高齢者がやっている変な体操:その1「グーパー体操」

手を前や頭の上に上げてグーパーグーパーと繰り返す体操。なんとこの体操は有名な大学病院の先生が考案されたもので、認知症の予防や血圧のコントロール、血管を若返らせる効果があるそうです。知りませんでした(汗)。みなさん実に楽しそうに足踏みしながらグーパーやっておられます。微笑ましいです。

 

○お元気な高齢者がやっている変な体操:その2「ワカメ体操」

体の力を抜き、ワカメのように全身をゆらゆらと揺らす脱力系の体操です。これは運動生理学者の高岡英夫氏が考案した「ゆる体操」が原型なのかな?と言う気がしますが、脱力しながら全身を動かすのは骨格や筋肉の整合性を回復させるのにとても効果的であります。実際に拝見するとワカメというよりなんと形容すればいいのでしょうか…ご本人は白目を剥きながらゆらゆら体を揺らしていて気持ちいいんだろうなという感じは伝わってくるのですが、不思議な体操です。

 

○お元気な高齢者がやっている変な体操:その3「10cmスクワット」

こんな感じで後ろで手を組んだまま10cmくらい上下に膝を開いて戻す!っていうスクワットです。スクワットというとしっかりとしゃがなければいけないか?と言えばそんなことはなく、椅子から立ち上がるスクワットもあれば、このように立ったままわずかに上下運動するのもスクワットです…亜種かな?汗

いずれにしろ一番大切な効果がないのか?あるのか?という観点で考えると、ある!と言えます。転倒防止効果も、膝関連の筋肉のストレッチ効果も腰痛予防および改善効果も期待できます。

1回1回の効果はあまり高くない分、回数を稼いで効果を出す方向で行うといいと思います。

 

 

今回は高齢者が行う「変な体操」として、失礼な言葉を使い定義付けしましたが、誰でも若いときのように関節の可動域があるわけではないし、大きく体を動かせるわけでもありません。大切になってくるのは、自分ができる範囲の中で体を動かし「気持ちいい!」「体が楽になった!」という感覚を得ること。そして自分がやりやすいように工夫してオリジナルな体操を作り〜継続していくことです。

 

 

それでは本日のブログのまとめです。

 

『いつまでも健康でいたければ自分に合った体操を発見して毎日行いなさい!』

 

以上です。

 

次の健康ブログは臓器間のネットワークでしたね(^^;;

 

 

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